由利本荘市赤田上田表

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8月22日、由利本荘市赤田の長谷寺(ちょうこくじ)で「赤田の大仏まつり」を観てきました。日本三大長谷観音のひとつとされる「赤田の大仏」は、高さ約9mの観音像。めちゃくちゃ見下されてます。

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盆踊り

西馬音内の盆踊を知ったきっかけは、須田一政氏の写真集『風姿花伝』に掲載された写真だった。
http://www.jcii-cameramuseum.jp/photosalon/photo-exhibition/2005/20050329.html

当時は秋田に移住することなど全く存外で「アイヌっぽい地名でやってる祭の衣装」と思ったくらいだが、
6×6フォーマットで撮影された頭巾の写真は、かなり強烈に頭に残っていたらしい。
改めて調べてみて、構図などをほとんど覚えていた。

『風姿花伝』を買うならとアマゾンを覗いたら、中古で約45,000円。写真集は早めの入手がいいんだろうなあ。

*  *  *

19時30分に祭が始まった。前半は子供、後半は大人が中心という、大きく分けて2部構成。

子供の部のカオスっぷりに笑った。自分の意思でしっかり踊ろうとする子、前後左右を気にしながら踊ろうとする子、
飽きて自分流で手を振り回す子、観客席で見守る親御さんを見つめて動かなくなる子…
子供たちは笠や頭巾で顔を覆っていないので、撮影が躊躇われた。それでも、見ているだけで和んだ。

そして大人の部。囃子に乗って、だんだんと桟橋のほうからやってくる踊り子の群れ。
移動速度が絶妙で、夢の中で一生懸命走っているのに、実はぜんぜん前に進んでいない時のような、そんな速度。

もっとも目に止まったのは、手の表情だった。顔が見えないからか、体の動きに目が行く。
指の反りとか、袖の持ち方とか、とにかく手指の表情が豊かな踊りだ。

22時をまわると、時折涼しい風が会場に流れるようになってきた。
23時を過ぎるころ、観客が徐々に減ってきた。すると、ただ踊る人々の列が続く場面が立ち現れた。
観客の声がなくなり、囃子の音が会場内に響く。声を出すことのない踊り子の草鞋が擦れる音が聞こえる。
徐々に早くなり、また遅くなる囃子。それに乗って、踊りが研ぎ澄まされる踊り。

23時30分まで続いた踊りが終わった。笠や頭巾をとった踊り子たちの汗ばんだ表情から、疲労と達成感が感じられた。
そしてこちらにも、終わりまで見届けたという一方的な達成感があった。
観客が踊りを成立させるための不可欠な要素なのかどうかはわからないが、
語弊を恐れずに言えば、不思議な一体感が生まれていたと思う。

その他、気づいた点
※「踊りの輪の中に入るな」というアナウンスが流れているのに、子供の部の最初から踊りの中央部に10人くらいが入って居座った。水分補給等々のサポートをする子供たちの親御さんだった模様。
※それなりの撮影機材を用意して来ている人は9割男性で中高年。踊りが始まって男性の踊り子がいることに気付いたが、いざ男性の踊り子がやってくると、フラッシュがまったく光らなかった。
※自分好みのカットが手に入らないからと、踊っている最中の踊り子に声をかけて「こうやって」と指示を出す爺。
※踊り終わって笠や手ぬぐいをとった踊り子さんに、何も言わずいきなりカメラを向けて写真を撮る爺。

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